日本の野球の歴史
1872年(明治5年)アメリカ人牧師によって学生達に伝えられ、翌年には社会人を中心とした本格的野球チームが結成された。
大正時代には高校野球や東京六大学リーグが開始される。
昭和になると米大リーグチームが来日し、日本のチームと対戦。その後、日本初の職業野球チームが結成され、現プロ野球として発展を遂げる。
野球ボールの種類
公式の野球の試合で使用されるボールは軟式球・準硬式球・Kボール・硬式球の4種類があります。
その他に、試合では使用できない練習球やキャッチボール専用球、サイン専用球、記念球等が有ります。
軟式球
大正時代中期に日本で考案されたゴム製のボールで、硬式球より危険性が低く幅広い年齢層に普及し、野球の大衆化に貢献した。
軟式球の構造
軟式球の種類
1985年~2005年の軟式球(認定球5種類)
A号(旧L号)対象 一般【直径】71.5-72.5mm
B号(旧A号)対象 中学生【直径】69.5-70.5mm
C号 対象 学童【直径】67.5-68.5mm
D号 対象 学童低学年【直径】64.0-65.0mm
2006年~2017年の軟式球(認定球3種類)
A号・B号・C号
変更点は直径や反発力に変更はなく、デザインが大きく変更になりボール表面の凸凹(ディンプル加工)が無くなり、縫い目が高くなったことにより変化球の曲がりが大きくなった。また従来に比べて飛距離が10%アップしました。
2017年以降の軟式球(認定球2種類)
M号(A号とB号が統一)・J号(旧C号)
変更点は反発力が低くなり、重量がアップしたことにより軟式球から硬式球への移行がスムーズになった。
準硬式球
軟式球の耐久性と硬式球の打感を併せ持ったボールで、別名トップボールと呼ばれている。
1949年に完成
軟式球の構造
準硬式球の種類
1949年~の準硬式球(認定球1種類)
H号 対象 主に大学生【直径】71.5-72.5mm
Kボール(旧名 KWBボール)
2000年に開発され2001年に公認球に認定される。
軟式球から硬式球へスムーズに移行するために、ナガセケンコー株式会社により考案された。
中身は中空で安全性が高く、直径や重量は硬式球と同等である。
Kボールの構造
硬式球
1878年ベースボール発祥の地、米国のスポーツ用品メーカー「スポルディング社」によって開発された。
コルクの芯を二重のゴムで覆い、それに糸を巻きつけて表面に2枚の牛革を貼り合わせ、糸で縫い合わせたボールで1球の縫い目は108個と決められている。
軟式球の構造
硬式球の種類(試合球)
各連盟の公認を受けたものを使用する。大会によってメーカーが指定される場合がある。
規格:重さ 141.7~148.8g 直径 22.9~23.5mm
高校野球
大学野球
社会人野球
リトルリーグ(小学生)
リトルシニア(中学生)
ボーイズリーグ(少年)
ヤングリーグ(小・中学生)
NPB プロ野球
2010年までの試合球は、球団によって決められていたため反発係数の違いによって飛距離が大きく変わり、公平性が保たれていなかった。
このように、球団によってバラバラだったボールを12球団の統一をはかる為、2011年からミズノ社製の低反発の統一球が使用されることになった。
2011~2012年、12球団の年間本塁打数が激減してしまった。2012年のメジャーリーグとの親善試合でメジャーリーグのボールより飛ばないことがわかり、選手会から統一球の検証をするよう声が上がったが、NPB側が選手会に対して「ボールの仕様を変えていない」と虚偽の説明をし、メーカー側にも仕様変更の隠蔽を指示。
2013年、隠蔽しようとしたNPBに対して批判が集中したため、NPB側は統一球の反発係数が基準値を下回っていたことを認め、加藤コミッショナーが辞任に追い込まれた。
2013年から仕様変更された新たな統一球が使用されることになり、ボールが飛ぶようになった。
2019年からデザインが多少変更になり、以前のものよりシンプルになった。
マスターズリーグ(プロ野球OB)
練習球・その他
練習球は試合球とは違い、使用頻度が高いため耐久性や経済性の優れた仕様になっている。重量や直径などは試合球に準じているが、例えば縫い糸がマシン打撃に耐えられるような素材のケプラー糸に変更されていたり、表面のささくれ防止に人工皮革や合成皮革を使用したり、雨天練習の為に表面の革下にウレタン加工を施し防水性を高めたものがある。また夜間の練習などに使用する黄色のカラ―ボールなどもある。
プロ野球で使用している練習球は、球団ごとにロゴが印刷されているものがほとんどで、球団によっては何種類もの様々なバージョンがあります。球団のショップなどで市販されているものもあり、コレクションとしたりサイン用としたりするのもいいでしょう。球団によっては非売品のものあり、オークションなどで入手する方法もあります。
その他(サイン球・記念球)
硬式球と構造は違い、木材を細かく粉砕したものを球形に形成、固めたものに糸を薄く巻きつけ表面を合成皮革で覆い、硬式球と同様に縫い合わせたもので硬式球より軽い。キャッチボールには使用できるが、実打には使用できない。(衝撃で、中の木が割れてボールが変形してしまう。)値段は安価である。 \110~
野球団体関係組織図
NPB
球団の歴史
NPBの13(12)球団の設立から現在までの歴史をたどってみました。
(吸収合併により消滅した、大阪近鉄バファローズを含む)
☆セントラルリーグ☆
♠読売ジャイアンツ
♠球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1934年設立 | 大日本東京野球倶楽部 | 読売新聞グループ本社 |
1935~1946年 | 東京巨人軍 | |
1947~現在 | 読売ジャイアンツ |
♦阪神タイガース
♦球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1935年設立 | 大阪野球倶楽部 | 阪神電気鉄道 |
1936~1940年 | 大阪タイガース | |
1941~1945年 | 阪神軍 | |
1946~1960年 | 大阪タイガース | |
1961~現在 | 阪神タイガース |
♣中日ドラゴンズ
♣球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1936(設立)~1941年 | 名古屋軍 | 新愛知新聞社 |
1942~1943年 | 中部日本新聞社 (新愛知新聞社と名古屋新聞社が統合) | |
1944~1945年 | 産業軍 | 理研工業(中部日本新聞社の傘下) |
1946年 | 中部日本 | 中部日本新聞社 |
1947年 | 中部日本ドラゴンズ | |
1948~1950年 | 中日ドラゴンズ | |
1951~1953年 | 名古屋ドラゴンズ | 中部日本新聞社 (名古屋鉄道が経営参加) |
1954~ | 中日ドラゴンズ | 中部日本新聞社 中日新聞社(65年改称) |
♥横浜DeNAベイスターズ
♥球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1947年硬式野球部設立 | 大洋漁業野球部 | 大洋漁業(マルハ) |
1949年新球団設立 | まるは球団 | |
1950(プロ参入)~1952年 | 大洋ホエールズ | 株式会社大洋球団(社名変更) |
1953年 | 大洋松竹ロビンス | 株式会社大洋球団(松竹と合併合意) |
1954年 | 洋松ロビンス | 株式会社大洋松竹球団(正式統合) |
1955~1977年 | 大洋ホエールズ | 株式会社大洋球団(松竹撤退) |
1978~1992年 | 横浜大洋ホエールズ | 株式会社大洋球団 |
1993~2000年 | マルハ | |
2001~2011年 | 横浜ベイスターズ | 東京放送ホールディングス(TBS) |
2012~現在 | 横浜DeNAベイスターズ | DeNA |
♠広島東洋カープ
♠球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1950(設立)~1967年 | 広島カープ | 広島市(市民球団) |
1968~現在 | 広島東洋カープ | 松田家(現・マツダ、旧・東洋工業の創設者一族) |
♦東京ヤクルトスワローズ
♦球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1950(設立)~1964年 | 国鉄スワローズ | 株式会社国鉄球団 |
1965年 | サンケイスワローズ | サンケイ新聞・フジテレビ |
1966~1968年 | サンケイアトムズ | 株式会社サンケイアトムズ(社名変更) |
1969年 | アトムズ | 株式会社サンケイアトムズ |
1970~1973年 | ヤクルトアトムズ | ヤクルト本社 |
1974~2005年 | ヤクルトスワローズ | |
2006~現在 | 東京ヤクルトスワローズ |
☆パシフィックリーグ☆
♣大阪近鉄バファローズ
(2004年オリックス・バファローズと合併により球団消滅)
♣球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1949(設立)~1957年 | 近鉄パールス | 近畿日本鉄道 |
1958~1961年 | 近鉄バファロー | |
1962~1966年 | 近鉄バファローズ | |
1967~1998年 | 近鉄野球株式会社 | |
1999~2002年 | 大阪近鉄バファローズ | 株式会社大阪近鉄バファローズ |
2003~2004年(合併により消滅) | 株式会社大阪バファローズ(改称) |
♥オリックス・バファローズ
♥球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1936(設立)~1945年 | 阪急軍 | 阪神急行電鉄(阪急電鉄) |
1946年 | 阪急ベアーズ (開幕前に阪急ブレーブスに改称) | |
1946~1988年 | 阪急ブレーブス | |
1989~1990年 | オリックス・ブレーブス | オリエントリース(オリックス) |
1991~2004年 | オリックス・ブルーウェーブ | オリックス |
2005~現在 | オリックス・バファローズ (05年 近鉄球団と合併) |
♠福岡ソフトバンクホークス
♠球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1938(設立)~1943年 | 南海軍 | 南海野球株式会社(南海鉄道) |
1944~1945年 | 近畿日本軍 | 近畿日本鉄道 (南海鉄道と関西急行鉄道が合併) |
1946年 | グレートリング | |
1947~1988年 | 南海ホークス | 南海電気鉄道 |
1989~2004年 | 福岡ダイエーホークス | ダイエー |
2005~現在 | 福岡ソフトバンクホークス | ソフトバンクグループ |
♦北海道日本ハムファイターズ
♦球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1946年設立 | セネタース | セネタース野球協会 |
1947年 | 東急フライヤーズ | 東京急行電鉄(東急) |
1948年 | 急映フライヤーズ | 東急大映野球 (東急に大映野球が経営参加) |
1949~1953年 | 東急フライヤーズ | |
1954~1972年 | 東映フライヤーズ | 東映 |
1973年 | 日拓ホームフライヤーズ | 日拓ホーム |
1974~2003年 | 日本ハムファイターズ | 日本ハム |
2004~現在 | 北海道日本ハムファイターズ |
♣千葉ロッテマリーンズ
♣球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1950(設立)~1957年 | 毎日オリオンズ | 毎日新聞社 |
1958~1963年 | 毎日大映オリオンズ | 毎日新聞社・大映(共同経営) |
1964~1968年 | 東京オリオンズ | 大映 |
1969~1991年 | ロッテオリオンズ | ロッテホールディングス |
1992~現在 | 千葉ロッテマリーンズ |
♥埼玉西武ライオンズ
♥球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
1950年設立 | 西鉄クリッパース | 西日本鉄道 |
1951~1972年 | 西鉄ライオンズ | |
1973~1976年 | 太平洋クラブライオンズ | 太平洋クラブ |
1977~1978年 | クラウンライターライオンズ | クラウンガスライター |
1979~2007年 | 西武ライオンズ | 国土計画(西武鉄道) |
2008~現在 | 埼玉西武ライオンズ | 西武鉄道 |
♠東北楽天ゴールデンイーグルス
♠球団ロゴ・マスコット
球団練習球
年 表 | 球団名遍歴 | オーナー会社 |
2005(設立)~現在 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 楽天 |
まとめ
硬式球について色々述べてきましたが、様々なボールが数多く存在することがお分かりいただけたと思います。メジャーリーグ関連のボールを含めたら膨大な数になります。
当サイトをご覧になって硬式球に興味をもたれた方は、これからボールのコレクションをされては如何ですか。
公式オンラインストア、各球場のグッズショップ、ファンクラブ入会特典、オークションなどで入手は可能です。
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